国宝「渡海文殊菩薩群像」に圧倒!!安倍文殊院

京都天橋立の切戸文殊・山形亀岡文殊とともに、日本三文殊の一つである安倍文殊院ですが、平成25年(2013)2月に重要文化財から国宝に格上げされた、「渡海文殊菩薩群像(とかいもんじゅぼさつ)」の迫力に圧倒されます。

特にご本尊である「騎獅文殊菩薩(きしもんじゅぼさつ)」は、獅子に乗り総高7mと文殊様では日本最大です。

渡海文殊とは、中国五台山を舞台とした「文殊説話」の一場面で、文殊さまが説法の旅に出られ雲海を渡っている姿を表したものと言われています。

獅子に乗る文殊菩薩を中心に、向かって左に維摩居士(ゆいまこじ=最勝老人像)と須菩提(すぼだい=最勝老人像)、右に獅子の手綱を執る優塡王(うてんおう)、先導する童子形の善財童子(ぜんざいどうじ)で構成され、渡海文殊の情景をあらわしています。

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(安倍文殊院HPより)

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安倍文殊院

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安倍文殊院は西暦645年に創建され、我が国では最古に属する寺院で華厳宗東大寺派の別格本山として、東大寺と関係が深く平安時代までさかのぼります。

元々は、安倍一族の氏寺として創建された「安倍寺」が始まりで、古くは「崇敬寺」や「宋鏡寺」とも呼ばれてたようですが、古事記や日本書紀にも記入されておらず不明な点が多い寺です。

諸説ありますが、平安時代に書かれた「東大寺要録」には、崇敬寺と宋鏡寺が同一の寺で大化元年(645)左大臣安倍倉梯麻呂(あべくらはしまろ)が創建に関わると記入されています。

創建当時は、現在の安倍文殊院の西南300mの所にあり、飛鳥時代の瓦等が出土しています。

国宝 木造騎獅文殊菩薩

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木造騎獅文殊菩薩は像高198cmで、右手に降魔の利剣を持ち、左手に蓮華を持っています。

建仁3年(1203)から承久2年(1220)にかけて快慶が製作した群像で、中国五台山を舞台とした文殊説話を主題とする図像になっています。

近年の調査研究の成果を踏まえ、大仏再興に関連する記念碑的造像として、また運慶と並び鎌倉時代を代表する仏師である快慶の代表作の一つとして国宝に格上げされました。

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(写真出典 文化庁)

この仏像を見ると、獅子のひょうきんな表情に釘付けされるのは、私だけでしょうか?

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善財童子

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文殊菩薩の先導役をしているのが善財童子で、「華厳経」入法界品に登場する童子で、文殊菩薩の教導を受けて仏の悟りを得るために、五十三人の善知識者に出会い会得していきます。

ある日、善財童子は文殊さまが大衆相手に説法している所に遭遇し、感動し弟子入りを志願します。

彼の熱心な心を汲み取り弟子にするのですが、条件として文殊さまが教導される善知識者に出会い自分自身で仏の教えを体得するということでした。

こうして、善知識者を訪ねる旅に出て、漁師からは海から得た教えを聞き、医者からは人に対する慈悲の心を学び、座禅の修行をする僧からは静かな心で人々の心の清め力を知り、婦人からは奉仕の精神を学び、見えるところ聞こえる全てから教えられることを学びました。

彼は、いたるところで道を問い、言葉を聞き、悟りを求める姿を見つけたのです。そして、五十三人の善知識者を訪ね終えた彼は文殊さまの元にかえるというお話です。

維摩居士像(最勝老人像)

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維摩居士像は、般若系の経典である「維摩経」に文殊菩薩との話がのっています。

ある時お釈迦さまは維摩居士が病気であることを知ります。見舞いに弟子を慰問させることにしますが、十大弟子達は維摩居士に仏法について言い負かされた経緯などがあり恐れをなして総て固辞します。

遂に文殊菩薩が維摩の病床を訪ねる事になった訳ですが、これを知った諸菩薩や天人達は二人の法論を聞きたくて一緒に行くことを望みます。

この法論は、そこに参加した総てに感動を与え、お互いにも褒め称え終えます。そのため文殊菩薩の侍者となっています。

維摩居士像は、永禄6年(1563)に松永弾正久秀の焼き討ちで焼失し、慶長12年(1607)宗印仏師によって造立されました。

宗印仏師は、金峯山寺の「蔵王権現」の製作も行っています。

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仏陀波利三蔵像(須菩提像)

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仏陀波利は、「仏頂尊勝陀羅尼経」の序文の伝説に登場します。

バラモン僧の仏陀波利は、文殊さまにお会いするために西国から、中国にある聖地五台山に入りました。
山頂に向かって礼拝をしていると、一人の老人が姿を現しバラモン語で、「仏頂尊勝陀羅尼経」を中国に広め救済して欲しいと言い消えました。

仏陀波利が面会した老人こそが文殊菩薩が姿を変え現れたものであり、仏陀波利は「仏頂尊勝陀羅尼経」を訳し五台山に請来した功績により文殊菩薩に会うことができ、今なお五台山の金剛窟に留まっているとされます。

優塡王像

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優塡王像は、西域優塡国の王を意味します。

文殊菩薩との関わりは不明です。

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633-0054桜井市阿部645

奈良県桜井市阿部645

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