奈良県内の白鳳仏について

白鳳時代とは一般的に、天武天皇、持統天皇の時代を中心とした、飛鳥時代後半(大化の改新以降)から平城遷都までの時代をいいます。
白鳳時代には、すぐれた金銅仏が多く作られましたが、塑像、乾漆像、塼仏、石仏など素材の種類も多様化してきました。
奈良県内には、その時代の政治・文化の中心地であったことから、法隆寺を代表とする飛鳥文化・薬師寺を代表とする白鳳文化・東大寺を代表とする天平文化と、数々の素晴らしい仏像や文化財が多数残っています。

法隆寺には、白鳳仏が多く残り、橘夫人厨子内に安置された阿弥陀三尊像(銅造・国宝)は、銅製浮彫の蓮池から3本の蓮茎が立ち上がる特徴的な表現方法の仏像です。また、銅造観音菩薩立像(夢違観音・国宝)やクスノキの一木造の文殊菩薩立像(重文)などがあります。

薬師寺金堂の薬師三尊像(銅造・国宝)は、薬師如来、日光菩薩、月光菩薩の三尊形式で両脇侍のやや曲げた腰が特徴的です。また、薬師寺東院堂須弥壇の聖観世音菩薩立像(銅造・国宝)も天衣がが特徴的なインドのグプタ様式の影響を受けた彫刻法で表現されています。

興福寺国宝館に安置されている仏頭(銅造・国宝)は、飛鳥山田寺講堂本尊像の頭部です。

般若寺には、十三重石宝塔の修理の際に、高さ40cmあまりの阿弥陀如来立像(銅造・重文)が発見され、箱書に「閻浮檀金ノ阿弥陀如来」と記載されていました。

石造としては、石位寺の石造浮彫伝薬師三尊(石造・重文)は、我が国残存石仏の中では最古級の石仏として伝わっています。

当麻寺には、日本最古級の塑像として弥勒仏坐像(塑像・国宝)があり、今だ鍍金が所々残っています。また、當麻寺金堂の持国天立像(乾漆像・重文)は日本最古の乾漆像です。

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(奈良まほろばソムリエ検定記述式 第4回 解説文)

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