興福寺「菩提院大御堂」は、十三鐘の伝承で有名!!(ベタな奈良・興福寺編3)

興福寺五重塔の道を挟んだ南側に「興福寺菩提院大御堂」がある。
三条通りを春日大社方面に歩いていくと、一の鳥居の手前にある。

門に木の柵がされているので、入った人は少ないと思う。
奈良市民には、十三鐘や稚児観音・三作石子詰の伝承でよく知られている。
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「菩提院大御堂」は、従来玄昉僧正(?~746年)の創建とされていたが、発掘調査の結果建てられたのは鎌倉時代ということが明らかになっている。むしろ、玄昉僧正の菩提を伴う一院として建てられと思われる。
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現在の建物は天正8年(1580)の再建で、本尊は阿弥陀如来像(重要文化財)・不空羂索観音菩薩像・稚児観音菩薩像を安置している。

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十三鐘・稚児観音・三作石子詰

落語に「鹿政談」というのがある。
春日大社の神の使いとされる鹿は、特別に手厚く保護されていて、たとえ過失でもこれを殺した者は、男なら死罪、女子供なら石子詰め(石による生き埋め)と決まっていた。

豆腐屋「与兵衛」が犬と間違えて鹿を殺してしまい裁きを受ける話である。

「十三鐘・稚児観音・三作石子詰」伝承は、「鹿政談」の元になっている話と思われるが、こちらは悲しい話である。

【ある日興福寿の小僧さん達が大勢この堂て習字の勉強をしていた処、一頭の鹿が庭へ入リ小僧さん達の書いた紙をくわえたところその小僧のー人、三作が習字中に使用していた、文鎮を鹿に向って投げました。

ところがこのー投の文鎮は鹿の急所に命中し、鹿はその場にて倒死しました。当時、春日大社の鹿は、神鹿とされ「鹿を殺した者には石詰めの刑に処す」

との掟があった為、鹿を殺した三作小僧は小供と云えども許されることなく、三作小僧の年、十三才にちなんだー丈三尺の井戸を堀リ、三作と死んだ鹿を抱かせて井戸の内に入れ、石と瓦で生埋めになリました。

三作は早く父親に死別し、毌一人子一人のあいだがら、この日より毌「おみよ」さんは三作の霊をとむらう為、明けの七つ(午前4時)、暮れの六つ(午後6時)に鐘をついて供養に努めたところ、四十九日目にお墓の上に観音樣がお立ちになられました。

この観音様は、現在大御堂内に稚児観世音として安置されています。子を思う毌のー念せめて私が生さている間は、線香の1本も供える事が出来るが、私がこの世を去れば三作は鹿殺の罪人に香華を供えて下さる方はいない思い、「おみよ」さんは、紅葉の木を植えました。

当時いづ地へ行っても「鹿に紅葉」の絵がありますのも石子詰の悲しい親子愛によって、この地よリ発せられたものてあリます。

又奈良の早起きは昔から有名で、自分の家の所で鹿が死んでおれば前述のような事になるので競争したと言われます。同境内地に石亀がありますのは「三作の生前が余りにも短命で可哀想であった次に生まれる時は亀のように長生きできるように」

との願いにより、その上に五重の供養塔を建てられたものであります。
南側の大木は、銀杏とけやきの未生の木ですが、母親が三作を抱きかかえている様であると云われています。何時の世にも親が思う心は一つ、こうして三作石子詰の話が今もこの寺に伝わっているのです。】

と「興福寺十三鐘伝説石子詰について」と塚の前の説明に書かれている。
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花札もこの伝承による

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元禄時代、近松門左衛門がこの伝承から、浄瑠璃「十三鐘」を草したことは有名である。

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奈良名所八重桜

延宝6年(1678年)の「奈良名所八重桜」には、十三鐘についてこう書いてある。

「興福寺の僧侶長権法師が、初瀬寺(長谷寺)で37日籠られ帰る途中に丹波市(現天理市)で14~15才の子供に会い、身寄りがないというので、寺に連れて帰った。

学業も素晴らしく長権にかわいがられたが、ある日病気となり仏に祈ったがよくならなかった。
子供は長権の恩を返すことができないのが悔やまれるとなげいた。

鹿野苑(ろくやおん)に土葬し、毎夜7つと6つの間に13鐘をついてもらいたいと言い残し亡くなった。

子供を棺に入れ埋葬した後、初瀬寺にお参りに行くと「去年観音様がいなくなり、本日どこからか戻っていた」子供に会った日と同じであったので、急いで帰り棺の中を見ると観音様が光輝いていた。

それが、大御堂の稚児観音である」DSC07335-1

鐘楼に掛かる梵鐘は永享8年(1436)の鋳造

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