「国栖奏」典雅な舞楽(奈良吉野町・浄見原神社-奈良県指定無形民俗文化財)

浄見原神社(きよみはらじんじゃ)において、毎年旧正月14日国栖翁の末裔により、国栖奏が奉納される。
浄見原神社は、奈良県吉野町南国栖(くず)の吉野川(天皇渕)断崖に建つ神社である。

壬申の乱で大海人皇子(後の40代天武天皇)が吉野で挙兵した際、この辺りの国栖の人たちは皇子に味方して敵の目からかくまい、食事や酒を献じ歌「国栖奏」で皇子をもてなしたという。

「国栖奏」の歴史は古く、日本書紀によると15代応神天皇が吉野の宮に行幸されたとき、醴酒(こさけ)と土毛(くにつもの)を捧げて歌舞いを奏したのが始まりとされる。土毛は、古代日本において特定の土地から産出される作物のことだ。

国栖奏のこと
吉野は古く、古事記・日本書紀の神代編にその名を現します。古代の吉野は今の吉野山を指していたのではなく、吉野川沿岸の地域をそう呼んでいました。

古事記・日本書紀に書かれていることが、そのまま歴史的事実とは言えませんが、記紀に伝える模様を裏付けるように、縄文・弥生式の土器や、そのころの生活状態を推定させる、狩猟の道具がこの付近からも発掘されています。

記紀には『神武天皇がこの辺りへさしかかると、尾のある人が岩を押し分けて出てきたので、おまえは誰かと尋ねると、今天津神の御子が来られると聞いたので、お迎えに参りました、と答えました。これが吉野の国栖の祖である』という記載があり、古い先住者の様子を伝えています。

又、記紀の応神天皇(今から約1600年前)の条に、天皇が吉野の宮(宮滝)に来られたとき、国栖の人々が来て一夜酒をつくり、歌舞を見せたのが、今に伝わる国栖奏の始まりとされています。

さらに、今から1300年ほど昔、天智天皇の跡を継ぐ問題がこじれて戦乱が起こりました。世にいう壬申の乱で、天智天皇の弟の大海人皇子は、ここ吉野に兵を挙げ、天智天皇の皇子・大友皇子と対立しました。

戦は約一ヶ月で終り、大海人皇子が勝って、天武天皇となりました。

この大海人皇子が挙兵したとき、国栖の人は皇子に見方して敵の目から皇子をかくまい、また慰めのために一夜酒や腹赤魚(うぐい)を供して歌舞を奏しました。これを見た皇子はとても喜ばれて、国栖の翁よ、と呼ばれたので、この舞を翁舞と言うようになり、代々受け継がれて、毎年旧正月十四日に天武天皇を祀る、ここ浄見原神社で奉納され、奈良県無形民族文化財に指定されています。
吉野町観光課

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国栖奏の当日

午前中、翁を務める人たちが神社に集まり、神饌(みけ)献上する。
神饌は赤原魚(ウグイ)・醴酒(一夜酒)・土毛(根芹-ネゼリ)・山菓(栗・かしの実)・毛瀰(もみ-アカガエル)である。

赤原魚
天武天皇に献じ、又占いをなせし魚なり

醴酒:甘酒・白酒の類い
応神天皇・吉野行幸のみぎり献上せしもの

土毛
醴酒と共に、応神天皇に献上せしもの

山菓
昔時、当山間地方の貴重なる食物なり

毛瀰(もみ-アカガエル)
昔時、当山間地方の最高の珍味として献上せしもの

午後1時過ぎ、舞翁2人・笛翁4人・鼓翁1人・謡翁5人の12人は、神官に導かれて参道を笛を奏しながら舞殿に進み着座する

神宮の祝詞奏上に続いて一歌二歌を奏する。
次に神棚台から楽器を下げて笛にあわせて三歌を唱和し舞に移る。

舞は舞翁が鈴と榊を持ち、歌翁の1人が(エンエイ) と囃し、正月より十二月まで舞納める。
四歌を奏して、最後に氏子と奉賽者の名前を読み上げ素朴ながらも典雅な舞楽は終る。

一歌
世にいでば 腹赤(はらか)の魚の片割れも 国栖の翁が 渕にすむ月

二歌
み吉野に 国栖の翁がなかりせば 赤腹の御贄(みにえ) 誰れか捧げむ

三歌
鈴の音に 白木の笛の音するは 国栖の翁の 参るものかは

四歌
かしのふに よくすをつくり よこすにかめる おほみきうまらに きこしもちおせ きこしもちおせ まろかち

四歌は、応神天皇に捧げたという、記紀のの歌がそのまま奏される。

笛の音色は、国栖奏が終わった後いつまでも、頭の中に残る。

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