「緑川半焼」のバス停には物語があった。(大野寺)

奈良県宇陀市榛原の国道165号線を南方面(三重県名張市)に向かって走って行くと、室生付近で左側に「緑川半焼」というバス停が現れます。

地名とは思われない不思議な名前だ??いつも気になっていたが、なかなか調べる機会がありませんでした。

半焼き

広告

何があったんでしょうか?

近くで農作業していた、おばあさんに聞いてみたところ「近くの大野寺に手がかりがあるよ」ってことで行ってみることにしました。

大野寺は、宇陀川対岸の高さ100尺(約33m)の弥勒巌に、38尺(11.5m)の弥勒菩薩立像を線刻した磨崖仏で有名です。

白鳳9年(681)役行者(えんのぎょうじゃ)が開き、天長元年(824)に弘法大師が室生寺を開創したときに、西の大門と定め本尊阿弥陀菩薩を安置したと寺伝に伝えられています。

DSC03947-1

鎌倉初期承元元年(1207年)弥勒磨崖仏が彫られました。

DSC03943-1

とりあえず、拝観料300円を賽銭箱に入れ大野寺に拝観することとしました。

「身代り焼け地蔵」の民話

お寺の話や「室生村史」などによると以下のお話があることがわかりました。

【永正年間(1504~21)の頃、緑川に杉山平左衛門という郷士がいた。そこの下女に小浪(おなみ)がいて、日常近くのお地蔵さんを信心していた。

ある日、平左衛門の家が全焼の火災にあった。平左衛門は、下女の小浪が付け火したと役人に訴えた。

小浪は無実の罪に問われ火あぶりの刑にされる事となった

小浪は「わらわは、とがめなくして非道にあう。こと宿行なれば是非ない。唯願わくは地蔵尊宿業の罪を助けて来世浄土へ導きた給え」と一心の唱えつつ緑川の刑場にて火あぶりにあった。

人々は涙を流して見物していると火が四方に広がり煙が満ち空中にあがった。死体を見ると地蔵尊像が光明を放っていた。小浪は傍らの石上で両手を合わせて地蔵経を唱えていて無事であった。

役人は恐れて清水を汲んで焼ける地蔵尊の背中に注いで火を消した。

小浪は信心のおかげと尼となり法名を妙悦とし悦庵という尼寺を建てて信仰し生涯を送った。身代わりになった地蔵尊は現在、大野寺に安置されている。】

現在も大野寺の本堂に「身代り焼け地蔵」が安置されているというので、本堂に入らせていただいた。

DSC03903-1
「身代り焼け地蔵」は、本堂向かって右側に安置されていました。

キャプチャ1
出典(やまとびと

このお地蔵さんは、土地の人びとから災難を免れ、福寿を授かる「身代り焼け地蔵」と呼ばれ信仰を集めています。

「半焼」の由来はわかりました。しかし今だにこの地名を使っている奈良はDEEPですね。

木造地蔵菩薩
鎌倉初期
高さ80.3cm
重要文化財

大野寺の弥勒磨崖仏拝観

このあたりは、室生山火山群で巨石が多く存在します。この磨崖仏は鎌倉時代に興福寺の雅縁大僧正の発願で、後鳥羽上皇の勅願によって造られました。

岩を彫り窪みで光背を作り、中を磨き弥勒菩薩を線刻しました。方法は笠置寺の磨崖仏を模したとされています。見る時間帯により線刻がはっきり見えない時間帯もあります。午前中は逆光で見にくいようです。
DSC03937-1

DSC03907-1

DSC03905-1

広告

九州を応援しよう!!(終了)

【九州ふっこう割(終了)】
熊本県で起こった大地震の影響で、九州全体の観光が大幅に落ち込んでしまいました。 九州を応援するため、熊本・大分県が最大7割引、福岡県・佐賀県・長崎県・宮崎県・鹿児島県が最大5割引の宿泊券・旅行券が2016年7月より発行されています。

【旅行予約サイト情報】
楽天トラベル
じゃらんnet
るるぶトラベル
近畿日本ツーリスト
日本旅行
阪急交通社
Yahoo!トラベル
H.I.S.
JAL

発売日は各社により異なります。
即日売り切れが多いのでこまめにチェックするのがコツです。

 イベント情報

広告

ページ上部へ戻る