
大神神社のご神体である三輪山は最強のパワースポットである。
全ての樹木・草・岩・石に至る全ての物に神が宿る。
特に岩に対する信仰は厚く、磐座(いわくら)と呼ばれていて、三輪山や大神神社には磐座が多い。
三輪山頂上の磐座に大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が、中腹の磐座には大己貴神(おおなむちのかみ)が、麓の磐座には少彦名神(すくなひこなのかみ)がしずまる。
標高467mの円錐形の山は、禁足の山として入山が厳しく制限されてきた。現在は、信仰の対象としてのみ入山(三輪山登拝)が許される。
そのため登拝には禁止事項が多く、観光や一般の登山・ハイキングとは一線を画する。
それでは、最強のパワースポット三輪山登拝を行ってみることとする。
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大神神社の拝殿からお詣り
まず、大神神社にお詣りすることからスタートする。
二ノ鳥居を通り参道に入ると、霊気を感じる気がする。
参道を通り、階段下の祓戸神社(はらえどじんじゃ)にお詣りし、心と体を清めよう。
手水舎で身を清めた後、階段を上り拝殿へと向かう。
三輪山登拝口へ向かう
途中の磐座神社のお詣りも忘れずに。
磐座神社は、社殿がなく神の鎮まる頑固な岩(磐座)をご神座として少彦名神をまつる。少彦名神は「神農さん」とも呼ばれる薬の神様だ。
いよいよ登拝口のある狭井神社に向かう。
狭井神社は、三輪の神様の荒魂をまつる神社で、力強いご神威から病気平癒の神様として信仰が篤い。4月18日の鎮花祭上古からの由緒をもち、薬まつりとして知られる。
狭井神社拝殿脇には、万病に効くという薬水が湧き出る井戸がある。空のペットボトルを持参し、登拝の時の水分補給に使用すると良い。
登拝申込み
三輪山は神体山なので、敬虔(けいけん)な気持ちで登拝する必要がある。
お山は標高に比して勾配もきつく、最近は体調不良を起こし消防署の出動を要請する事例も多くなっているので、装備や体調管理には十分に注意が必要である。
【受付方法】
摂社「狭井神社」での受付
受付時に専用の用紙に代表者の「住所」・「氏名」・「携帯電話の番号(緊急連絡先)」の3カ所を記入する。
【入山登拝禁止日】
1月1日~3日 ・2月17日 ・4月9日 ・4月18日(午前 のみ) ・10月24日 ・11月23日
※気象状況、その他の事情により登拝 を禁止する場合がある。
【受付時間】
9時~14時(時間厳守)
【下山報告】
16時まで(時間厳守)
【登拝料】
1人 300円
【主な禁止事項】
・火気の使用
・カメラ等での撮影
・水分補給以外の飲食
・その他 受付時に諸注意事項をよく聞いてください。
・三輪山の中では「お参り」だけにとどめてください。
受付が終了すると、「三輪山山拝証の襷」が渡されるので、登拝時には首からかける必要がある。
お祓いをしてから、登拝口から登拝を始めよう。
神が宿る三輪山に入る
三輪山の標高は、467mで登拝口は約80mなので387m登る必要があり、往復4km以上で一般的には2~3時間必要だ。
登拝には、そこを登る体力だけでなく精神力と信仰心が必要である。
登拝口の鳥居をくぐるとしばらくの間、丸太でできた階段の急坂が続く。息切れしないゆっくりしたスピードで歩こう。
急坂を過ぎるとしばらく平坦な道が続くので、山の霊気を感じるようになる。
細い道だが整備されており、小川が流れる音や、風の音、鳥の鳴き声を聞きながら歩くと神を感じることができる。
丸太橋を過ぎると、自然の石でできた石段の急坂となる。石は滑りやすいので、ゆっくり登ろう。
急坂の途中に、三光の滝に休憩小屋があるのでしばらく足を休めるのもいい。
滝の音を聞きながら水分補給し、しばらく休むと疲れも吹っ飛ぶかも。
まだ半分も登っていないけど、急ぐ必要はない。神を感じながら登ることが必要だ。
小屋を出ると、また急坂が続く。そして、長い長い上り坂が続く。
休憩しながら登る事が必要だ。
しばらくすると、中津磐座に到着する。しばらくここで、休憩というパワーを貰ってもいい。
ここから、後100mの登りが続くのでしっかりパワー補給しよう。
またしばらくの間急坂が続く。木の根っこが多くつまずいたり、滑らないように注意しよう。
そして、高宮神社が見えてくると頂上は、すぐそこだ。
高宮神社にお詣りし平坦な道を歩くと、前が開け奥津磐座が現れる。
ここまでの疲れが全て吹っ飛ぶ、最強のパワースポットだ!!
大物主大神が鎮まる巨石群には強烈なパワーを感じる。
しばらくの間、神と向き合う時間を過ごそう!!
三輪山登拝の下りは急坂が続き滑りやすいので、登りより慎重に降りよう。