
役行者が開き、空海が真言宗の道場として再興したと伝わるが、近くには古くから「龍穴」があり、龍穴神社の神宮寺として開かれたという説もある。
また奈良時代末期に、重い病気にかかた皇太子山部親王(後の恒武天皇)の病平癒祈願を、興福寺の高僧賢璟(けんけい)らが行い卓効があったことから、国家のために創建されたという説などもある。
どちらにしろ、奥深い山中の「室生寺」は、龍神信仰や山林修行の道場の聖地として仰がれてきた事に間違いはない。
山中にあるため、都の兵火の影響を受けなかったため、数多くの素晴らし建築物や彫刻が残った。
また、4月下旬~5月初旬は石楠花・秋には紅葉と四季それぞれの風情を楽しむことができる。
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室生寺
太鼓橋を渡った正面の門は、一般の人は入れないので右に曲がって受付をします。
参拝受付をし、入山。奥の院に行く人は左側に置いてある杖を借りると楽に上れる。
仁王門をくぐって、いよいよ室生寺の金堂に向かいます。
秋は紅葉が綺麗。
仁王門をくぐり左に曲がると、自然の石積みの急な石段が現れる。幅広の石段に圧倒されなが一段一段ゆくり上ると金堂の屋根が見えてくる。
柿葺(こけらぶき)の金堂は、平安時代初期に建立されたもので、国宝となっている。
金堂内陣には、釈迦如来立像(国宝)を中心に、薬師如来立像・十一面観音立像など国宝物や、運慶作と伝えられる十二神将像(重文)などが所狭しと安置されている。
金堂の左側には弥勒堂があり、内部の須弥壇には本尊阿弥陀菩薩立像と客仏釈迦如来座像が安置されている。
金堂から上に階段を上がると、本堂がある。本堂内には、室生寺の本尊如意輪観音菩薩像が安置されている。
本堂横から上を見ると、日本最小の国宝五重塔の美しい姿が見える。
檜皮葺の屋根は勾配がゆるい。朱塗りの柱と白壁の対象が美しい。
五重塔から奥へ胸突き石段を登り奥の院に向かう。
最後の石段を登り切ると、舞台造りの位牌堂と御影堂に到着する。
今度は、相当の急坂を下る。
所在地
〒633-0421 宇陀市室生78
お問合せ
電話:0745-93-2003 FAX:0745-93-2057
アクセス方法
近鉄室生口大野駅から室生寺前行きバス終点下車徒歩5分
駐車場
普通車100台、大型バス10台 ※有料
石楠花
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