ススキと夕日のスポット曽爾高原「お亀池伝説」とは?

奈良県曽爾村は三重県との県境にあり、奈良県民にとっても遠い場所です。県内の小中学生は「国立曽爾青少年自然の家」にキャンプやハイキングなどの自然活動で訪れた経験があると思います。

最近は、夕日の撮影スポットとなり県内だけでなく大阪方面からの観光客でごったがえしています。

曽爾高原の中心に「お亀池」があり、「お亀池伝説」が存在します。若干ニュアンスが違う話が存在するので少し調べてみました。

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(お亀池:お亀池は亀山の中腹に位置しており、一説では火山の火口ではないかといわれています。周囲に噴火による火山灰の堆積がはっきりしないことから地質学的には特殊な侵食であると考えられています。お亀池に漂う水は、雨水と亀山からの僅かな伏流水によってたくわれられているようです)

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お亀池大蛇伝説

大字太良路という村の北に亀山がある。亀の形に似ているので亀山という。ここに池がある。これをお亀が池という。

むかしお亀という女が、伊勢の国の太良村から太良路村へお嫁に来た。十八才のみずみずしい美人であった。お亀は毎朝、家の裏にある井戸で水鏡をみて化粧した。

この井戸は深く水は亀山の池から出て来ていた。しばらくすると、毎晩どこかへ出て行って朝になってから帰る。そして裏口に泥のついた草履がぬいであった。縁先にほしてあるぬれた草履をみて夫があやしむと、お亀が池へ子供が生まれるように水ごりをとりに行っているという。

夫婦の間に子供が生まれた。お亀は「私の用事は、すんだのでおひまを下さい」と実家へ帰った。ところが子供が夜泣きをするので、そのムコさんが子供をつれて乳をのましてもらいに出かけた。

「お亀よ、お亀よ」とよびながら池のあたりまで来ると、お亀はむかえに来てくれた。「もう明日から来て下さるな」とお亀は言った。そして実家の方へもどって行った。ところが翌晩も子供が泣いて仕方がないので、また子供をつれて池のあたりまで行った。すると、お亀が池の水がゆれて、池の中から嫁のお亀が姿をあらわした。

「もう来るな、といったのに、何故来るか」と忽ち大蛇の姿に化けて大口をあいておそいかかって来た。ムコさんは子供をかかえて一目散に逃げた。今もその場所を字大口という。

それから大蛇は真直ぐの姿勢で追うて来たので、そこを「タテホリ」と今もいっている。真直ぐになることを「タテ」とか「タツ」という方言がある。大蛇は疲れたのか休んだ。そこを字ビヨウソク(弊足)という。そこで大蛇は水を飲んだ。そこを字水ノミという。

命からがら逃げ帰ったムコさんは、それから重い病気にかかって死んだ。お亀池の主といわれる大蛇も野火から山火事になった時、焼けて死んだという。もとこの池は太良路池といっていたが、このお亀の事件があってからお亀池というようになった。

このお亀池からスリヌカをほりこむと太良路のところへそのスリヌカが流れて来るという。この池底は沼で深さはいくらあるか判らない。しかし水深は僅か一メートル前後のものである。

この村ではお亀という名は、それからつけないようになった。また最近になって若い男がこの池の鯉を釣って帰ったところ、病気になったので、池の主のたたりだといって返えしに来たことがあった。

この話に尾ヒレが付いた内容として、
池(お亀池)のほとりで罠にかかった蛇を見つけて助けた後何年かして訪ねて来た美しい娘が「お亀」だった。(浦島太郎風)とか

ムコさんが「赤ん坊がほしい」と言い出してから、朝帰りするようになった。(お亀池でオスの大蛇と浮気説)とか

実際のところは

お亀池の伝説ちゅうのは、この辺のもんは皆知っとる話で、わしも小学校の時分に先生に教えてもろうたんやで。

昔な、ある家で嫁さんをもろうたんやけど、その嫁さんが昼間家におらんと、いつも留守にしとる。子どもが出来たんになあ、乳も飲まさんと家におらん。

どうも、亀山の麓の池に行っておるちゅうことでな、ある日、泣き止まん子どもを連れて父親が池まで行ったんやて。そん時は、嫁さんが乳を飲ましてくれたっていうんやな。でも、「もう、ここには来んなっ」て言われたちゅうことや。

そいでも、子どもが泣いて泣いてしゃあないもんやから、父親はまた連れてったんや。そしたら、嫁さんが「来んな言うたやろっ」て、えろう怒ってな。大蛇になって追いまくったちゅうねん。

そん時、大蛇が大きな口を開けたんで「大口」ゆう名がついたとこがあんねん。畑がある場所や。大蛇が立ち上がったところは「タテホリ」ゆうしな、大蛇が喉渇いたさかい、水飲んだ場所が「水ノミ」や。そこは、今でも水が湧いてまんのや。ちっさい池もありまんねやで。

大蛇になった嫁さんの名前が、お亀やねん。せやから、池の呼び名も「お亀池」や。

そん家の脇に、水が湧くところがあってな、お亀池の水がそん家に出たんやて人は言うんや。なんや、お亀池にモミ殻を流したら、そこから出てきたゆう話やけど、どうやろなあ。

お亀池はな、瓢箪(ひょうたん)の形になってまんのや。今でこそ葦が茂って水がよう見えんけどな。昔は、一メートルもある大きな鯉が泳いどって、三重県の太郎生(たろお)へ行く峠からよう見えたんやで。大きな蛇もおったで。なんや、妙な伝説があるもんやなあ。

出典>>リトル・ヘブン(語り部の細谷善一さん 2011年時点で96歳)

18才とか美人とかも後から付けた話みたいですね。
いつ頃の伝説か?
地名の由来なのか?
子供に池の鯉を採るな?注意喚起?
子供に池に近づくと危ない?注意喚起?
疑問は尽きないですね。細谷善一さん がおっしゃる妙な伝説ですね。

曽爾高原

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(春の曽爾高原)

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(ススキの曽爾高原)

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(鎧岳)

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